こんにちは。吉田俊太郎です。
今回の動画では”肘筋が問題の症状の特徴とそれに対する肘筋へのアプローチ方法”について解説及び実技を行なっています。
本ブログでは対象者の方に触れた時、自分の手から感じ取れる情報量を増やせるよう、触診リテラシーを高めることを目標に、普段の評価や治療に役立ててもらえましたら嬉しいです。
最近はYouTubeに投稿すると上の二人の子供達が喜んでくれるため、定期的に頑張りたいと思っています。
やはり触診の方法に関する内容は、画像や文字では、伝えられる限界があり、動画の方が私自身もやりやすいため、”触診方法”と”触診を用いた評価や治療”に関する内容は、YouTubeにて発信したいと思います。
本動画の前に、肘筋の触診方法についての動画をご確認いただいてからご覧いただけますと分かりやすいかと思います。
肘筋の特徴
サイズとして小さい肘筋ですが、いくつか肘筋の特徴があります。
① 起始腱(腱膜)が発達している
② 前部線維と後部線維に分類される
③ 部位による筋線維の方向と長さの違い
④ 前部線維は肘関節の角度によって肘関節の屈曲に作用する
⑤ 両線維ともに肘関節の最終伸展位で最も強力に作用する
肘筋が原因の可能性が高い動作
まず肘筋が原因の症状を訴えられる場所は、肘筋が存在する領域となるため、肘関節の外側後方です。
よって、痛みや不安定感等の訴えが聞かれるのも肘関節の外側後方となります。
次にどの様な動作で症状を訴えることが多いか確認します。
その時は肘筋の起始領域がポイントです。肘筋の起始は上腕骨の外側上顆です。
この上腕骨の外側上顆は多数の筋の起始となっており、具体的には手関節の背屈筋群、手指の伸展群、さらには前腕の回外筋も起始します(下記の参考)。
上腕骨の外側上顆から起始する筋
①長橈側手根伸筋 ②短橈側手根伸筋 ③総指伸筋 ④小指伸筋 ⑤尺側手根伸筋
⑥回外筋
よって、肘関節の伸展にプラスして、前腕の回外や手指の伸展、手関節の背屈も同時に実施した時に症状や不安定感を訴えやすい特徴があります。
よって、評価する時には肘関節の伸展+前腕の回外や肘関節の伸展+手関節背屈といった様に組み合わせた時の症状の有無を評価していただけたらと思います。
肘筋へのアプローチ方法
肘筋は部位の違いにより前部線維と後部線維に分類されていました。
そして、前部線維と後部線維で筋線維の方向が異なります。
よって、アプローチ方法としては、それぞれの筋線維の方向に従い誘導してみてください。
結果として症状が軽減する度合いを確認し、軽減する時には肘筋が原因であると判断しアプローチを継続してみてください。
ここまでの内容を動画にまとめておりますので、ご確認ください。
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